こんにちは。スマートフォンUX研究所(SUR)所長の新城です。最近はネット上で中華スマホはやめとけといった意見を目にすることが増えてきましたね。価格が安くて性能が高いスマホに惹かれつつも、セキュリティや個人情報の取り扱いに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は私自身も、過去に海外端末の仕様や安全性の問題について深く調べた経験があります。この記事では、皆さんが気になっている危険性の正体や、安全に使うためのポイントについて詳しくお話ししていきます。
この記事でわかること
- 中華スマホが危険だと言われる具体的な理由と背景
- XiaomiやOPPOなどの人気メーカーにおける安全性の実態
- 個人情報を守るために購入前や使用時に確認すべき重要ポイント
- 日本国内で安心して使えるおすすめのスマートフォンモデル
中華スマホはやめとけと言われる危険性と理由

コストパフォーマンスの高さで注目を集める一方で、なぜここまで「やめておいたほうがいい」と強く警告されることがあるのでしょうか。ここでは、その背景にある法的な事情や技術的な懸念点について、順を追って解説していきます。
中国の国家情報法と個人情報漏洩のリスク
中華スマホについて語る上で避けて通れないのが、中国国内で施行されている国家情報法の存在です。この法律は、中国企業や国民に対して、国の情報活動への協力を義務付けるものです。つまり、中国政府から「データを提供しなさい」と要請があれば、企業側はそれを拒否することが難しいという法的な枠組みが存在します。
これが、私たちの個人情報が中国政府に渡るのではないかという懸念の根源となっています。もちろん、すべてのメーカーが常に監視されているわけではありませんが、法的なリスクとして認識しておく必要があります。特に、クレジットカード情報や重要なパスワード、プライベートな写真などを扱うメイン端末として使用する際には、この点を十分に考慮する方が多いのも事実です。
懸念される主なポイント
研究結果によると、一部の端末ではユーザーの同意なしに、以下のようなデータが収集されるリスクが指摘されています。
- 電話番号や連絡先リスト
- 位置情報(GPSデータ)
- デバイスIDやMACアドレス
- アプリの使用履歴
これらは利便性を高めるために使われることもありますが、その利用目的が不透明な場合、やはり不安材料となりますね。
Androidの脆弱性と情報セキュリティ
中華スマホの多くはAndroid OSをベースにしていますが、メーカー独自のカスタマイズが施されているケースがほとんどです。ここで問題になるのが、セキュリティアップデートの遅れや脆弱性の放置です。
Googleが提供するPixelシリーズなどの標準的なAndroid端末に比べ、独自UI(ユーザーインターフェース)を採用しているモデルは、OSの更新に時間がかかる傾向があります。その結果、既知のセキュリティホールが塞がれないまま放置され、ウイルスやマルウェアの標的になりやすいというリスクが生じます。
また、過去には出荷段階でバックドア(裏口)と呼ばれる不正なプログラムが仕込まれていた事例も報告されています。これは、ユーザーが知らない間に外部サーバーへ情報を送信する仕組みで、セキュリティ意識の高いユーザーが「やめとけ」と言う大きな理由の一つです。
XiaomiやOPPOの安全性に関する解説
日本市場でも人気の高いXiaomi(シャオミ)やOPPO(オッポ)ですが、これらのメーカーについても様々な議論があります。これらは世界的にシェアを持つ大企業であり、一定のセキュリティ基準は満たしています。
Xiaomiに関しては、かつて米国の制裁リスト(投資禁止など)に一時的に載った経緯がありますが、現在は解除されています。しかし、独自OSであるMIUI(現在はHyperOSへ移行中)において、広告が多く表示される点や、プリインストールされたアプリが強力な権限を求めてくる点に警戒感を持つユーザーもいます。
一方、OPPOもカメラ性能や急速充電で評価されていますが、やはりデータの取り扱いに関する懸念は完全に払拭されていません。特にグローバル版ではなく、中国国内向けモデルを並行輸入して使用する場合、Googleサービスが標準で使えないだけでなく、より検閲色の強い仕様になっている可能性があるため注意が必要です。
最新の中華スマホに見られる不具合と注意点

セキュリティ以外の面でも、品質や動作に関するトラブルが報告されることがあります。特に最新のハイエンドモデルであっても、以下のような不具合に悩まされるケースがあります。
よく報告されるトラブル事例
- 通知が来ない:強力すぎる省電力機能(タスクキル)により、LINEやメールの通知が届かない。
- 熱暴走:高性能なチップセットを搭載しているものの、排熱設計が追いつかず、ゲーム中などに端末が過熱して動作が停止する。
- 通信バンドの不一致:日本のキャリアが使用している電波帯(プラチナバンドなど)に対応しておらず、建物内や地方で繋がりにくい。
「スペック表の数字は高いのに、実際に使うと不便」という事態に陥らないよう、カタログスペックだけでなく実機レビューや口コミをしっかり確認することが大切ですね。
中華スマホはやめとけ?安全なモデルと販売情報

ここまでリスクについてお話ししてきましたが、すべての中華スマホが危険で使えないわけではありません。適切な選び方と設定を行えば、高いコストパフォーマンスを享受することも可能です。ここでは、安全に使うための具体的な選び方や推奨モデルについて解説します。
国内販売されている安全なスマホの選び方
最も確実な安全策は、日本の正規代理店や通信キャリア(au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)を通して販売されている「国内版」を選ぶことです。
これら国内版の端末は、日本の法律である技適(技術基準適合証明)をクリアしており、電波法違反になる心配がありません。また、日本市場向けにソフトウェアが調整されており、初期状態で不審なアプリが削除されていたり、セキュリティチェックが強化されていたりします。
逆に、AmazonやAliExpressなどで販売されている「グローバル版」や「並行輸入品」は、技適マークがないケースが多く、サポートも受けられないため、初心者の方は避けたほうが無難です。「安さ」だけで選ばず、「販売ルート」をしっかり確認しましょう。
信頼できる推奨モデルとスペックの確認

では、具体的にどのようなモデルを選べば安心なのでしょうか。コストパフォーマンスと安全性のバランスが取れた選択肢をいくつかご紹介します。
- Google Pixelシリーズ
- Androidの開発元であるGoogleが販売するスマホです。セキュリティアップデートが最速で提供され、長期的なサポートも保証されています。カメラ性能も高く、最も「失敗しない」選択肢と言えます。
- OPPO Reno Aシリーズ(国内版)
- 日本市場向けに特化したシリーズで、おサイフケータイ(FeliCa)や防水防塵に対応しています。国内キャリアでも採用実績が多く、比較的安心して利用できる中華スマホの代表格です。
- Xiaomi Redmiシリーズ(国内版)
- 圧倒的な安さが魅力ですが、必ず国内の大手家電量販店やMVNO(格安SIM会社)経由で購入しましょう。スペックに対して価格が非常に安いのが特徴です。
選ぶ際は、おサイフケータイ対応や防水機能の有無もチェックすると、日常生活での利便性が格段に上がりますよ。
個人のプライバシーを守るための設定方法
どのメーカーのスマホを使うにしても、ユーザー自身での対策が不可欠です。中華スマホを利用する場合は特に、以下の設定を見直すことを強くおすすめします。
- 不要なアプリの削除・無効化:使わないプリインストールアプリは削除するか、設定から無効化しておきましょう。
- 権限(パーミッション)の制限:アプリが求めてくる「位置情報」「カメラ」「マイク」「連絡先」へのアクセス権限を確認し、必要最低限のもの以外は「許可しない」に設定します。
- Googleアカウントの管理:重要なメインアカウントとは別に、サブのアカウントを作成して運用するのも一つの自衛策です。
- セキュリティソフトの導入:信頼できるセキュリティ対策アプリを入れ、定期的にスキャンを行います。
少し手間に感じるかもしれませんが、これらの設定を行うだけで、情報漏洩のリスクは大幅に下げられます。
中華スマホの危険性に関するQ&A
最後に、よくある質問についてお答えしていきます。
ネット銀行やクレジットカードを使っても大丈夫ですか?
国内版の正規端末であれば、基本的には一般的なAndroid端末と同様に使えます。しかし、リスクを限りなくゼロにしたい場合は、金融取引にはiPhoneや国内メーカー製スマホを使用し、中華スマホはゲームや動画視聴などのサブ機として使い分けるのが賢明です。
Huawei(ファーウェイ)のスマホはどうですか?
Huaweiは米国の制裁により、Googleモバイルサービス(GMS)が使えません。つまり、PlayストアやYouTube、Gmailなどのアプリが標準では動かないため、一般のユーザーにはかなり扱いが難しい状態です。特別な理由がない限り、現状ではおすすめしにくい選択肢となります。
まとめ:中華スマホはやめとけの真偽
結論として、「中華スマホはやめとけ」という意見には、国家情報法などの確かなリスクや、過去の事例に基づいた正当な理由があります。しかし、すべての製品が危険というわけではなく、「国内正規版を選ぶ」「セキュリティ設定を見直す」「用途を限定する」といった対策を講じることで、その高いコストパフォーマンスを安全に活用することも十分に可能です。
ご自身の使い方や重視するポイント(価格、性能、安全性)を整理して、最適な一台を見つけてくださいね。最終的な判断は、この記事の情報を参考にしつつ、ご自身の責任で行ってください。

